ぜにがめ@1級FP・CFP

〜コツコツが勝つコツ〜

長生きリスク

老後資金いくら準備したら良いのか、準備した老後資金はいつまで足りるのか?と不安な方もたくさんいらっしゃると思います。

長生きをリスクと捉えれている方に、対して一緒に考えてみます。

今回は資本回収係数を使って計算してみます。 資本回収係数(〇〇円を複利運用しながら×年間で取り崩すと、毎年の受取額はいくらになるか)

65歳で2,000万円を準備して銀行預金0.1%で取り崩す例を、2つの視点から計算してみます。

  • ①毎月10万円ずつ取り崩したい・・・

2,000万円×0.059(17年0.1%資本回収係数)=118万円なので17年程で無くなる計算です。

65歳から17年だと82歳まで受け取れる事になります。

厚生労働省が発表している令和3年簡易生命表によると、男性の平均寿命81.47年、女性の平均寿命は87.57年ですので、不足してしまいます。

  • ②節約しながらでも良いので、〇〇歳まで受け取りたい・・・

90歳まで受け取りたい場合は、      2,000万円×0.041(25年0.1%資本回収係数)=82万円/年間なので、毎月6.8万円程取り崩せます。

女性の2人に1人は90歳以上まで生きると言われていますので、100歳で計算してみると、2,000万円×0.029(35年0.1%資本回収係数)=58万円/年間なので、毎月4.8万円程取り崩せます。

4.8万円程取り崩しながら、90歳の時に亡くなってしまった場合は、単純計算で58万円×10年=580万円程は残る事になります。

葬儀費用や生命保険に入っているか、自宅不動産の売却など相続を考える際にも一度、考えてみられてはいかがでしょうか?